top of page

テナジーのFXはなぜ廃盤に?1.7mm『中』も減少した理由を13年分の販売データから考察[卓球/バタフライ]

2 時間前
読了時間: 8分

元ラバー職人の正海です。


先日、バタフライからテナジーシリーズの一部廃番が発表されました。

今回の発表で特に気になったのが、

「FXシリーズが多く廃盤になること」

そして、

「中(1.7mm)が複数モデルで廃盤になること」

です。


具体的には2027年2月21日付で、

・テナジー25 全厚み

・テナジー25FX 全厚み

・テナジー64FX 全厚み

・テナジー80FX 全厚み

が廃番。

さらに、

・テナジー64 1.7mm

・テナジー80 1.7mm

・テナジー05FX 1.7mm

・テナジー19 1.7mm

も廃番となります。


詳しくは過去のブログをご覧ください↓



では、なぜ「FX」と「中1.7mm」がこれだけ整理されるのでしょうか?


バタフライから廃番理由について詳しい説明が出ているわけではありません。

そこで今回は、卓球家840で保管している2013年から2026年までのテナジー販売データを使って、その背景を考えてみたいと思います。

※ここからはメーカー公式見解ではなく、840の販売データをもとにした私の考察です。


■まずは「FX」の販売比率を調べてみました


テナジーシリーズ全体の販売枚数に対して、FXシリーズがどれくらい売れていたのか。

時代を3つに分けて集計しました。

【2013~2014年】プラスチックボール移行前

FX比率 27.8%


【2015~2018年】プラスチックボール移行~定着期

FX比率 25.7%


【2019~2026年】近年

FX比率 20.4%


つまり、

27.8%↓25.7%↓20.4%

と、FXの比率は長期的に下がっています。

2013~2014年と2019~2026年を比較すると、7.4ポイント減少しています。


単純に考えれば、

「テナジーを購入する人の中で、柔らかいFXを選ぶ割合が以前より少なくなった」

といえるでしょう。


■FXはどんなラバーなのか?


例えばテナジー05のスポンジ硬度はバタフライ基準で36。

それに対してテナジー05FXは32です。

バタフライ自身もFXシリーズを、通常のテナジーよりもスポンジを柔らかく・軽量化し、コントロール性能や安定性を高めたシリーズとして説明しています。


つまりFXは、

「テナジーの性能を使いたいけれど、もう少し柔らかく、扱いやすくしたい」

という選手に向いたラバーです。


実際、セルロイドボール時代にはFXを使用する選手もいました。

ところが、その後卓球界に大きな変化が起きます。


■2014~2015年頃からプラスチックボールへ


ITTFでは2014年7月から国際大会でプラスチックボールが導入され、日本でも2015年頃から本格的にプラスチックボールへの移行が進みました。


ITTF


私自身、ラバーを販売していて、この前後で用具選びが少しずつ変わっていった印象があります。

セルロイドボール時代と比較して、プラスチックボールではユーザーさんから


「もう少し威力が欲しい」

「ボールを強く飛ばしたい」

「回転量を出したい」


という相談が増えていきました。

もちろん、すべてがボール変更だけの影響とは言えません。

技術やラケット、ラバーそのものも進化しています。

ただ、販売データを見る限りでは、プラスチックボール移行後に柔らかいFXの比率が徐々に下がっていることは非常に興味深い結果です。


■さらに分かりやすかったのが「厚み」です


次に、テナジー全シリーズをまとめて、


特厚2.1mm

厚1.9mm

中1.7mm


の販売割合を調べました。

結果はこちらです。

【2013~2014年】

特厚2.1mm 45.7%

厚1.9mm 45.0%

中1.7mm 9.3%


【2015~2018年】

特厚2.1mm 56.3%

厚1.9mm 38.1%

中1.7mm 5.6%


【2019~2026年】

特厚2.1mm 60.7%

厚1.9mm 34.7%

中1.7mm 4.6%


つまり特厚2.1mmは、

45.7%→56.3%→60.7%

と増加。


一方、中1.7mmは、

9.3%→5.6%→4.6%

まで減少しています。


2013~2014年には約10枚に1枚が「中」だったのに対して、近年では約20枚に1枚以下です。

逆に現在では、テナジー購入者の約6割が特厚2.1mmを選んでいます。


■「柔らかめ・薄め」から「硬め・厚め」へ?


FXの比率。

そしてスポンジ厚。

この2つを並べてみると、共通する流れがあります。

それは、


「しっかりインパクトして威力を出せる用具が選ばれるように硬め・厚みのあるラバーが求められる様になってきた」


ということです。


もちろん初心者や中級者まで全員が硬いラバーを使えば良い、という意味ではありません。

以前ブログやYouTubeでもお話ししていますが、柔らかいラバーや薄いラバーは


・ボールをつかみやすい

・コントロールしやすい

・重量を軽くできる

・スイングスピードが遅くても使いやすい


という大きなメリットがあります。

ただし「市場全体として何が売れているか」という視点で見ると、今回のデータでは明確に特厚へシフトしています。


■だから今回の廃番につながったのではないか?


今回のバタフライの廃番発表を見ると、

「FX」

と

「1.7mm」

が主です。


これは840の販売データでは

FX比率

27.8% → 20.4%

まで低下。

中1.7mm

9.3% → 4.6%

まで低下。


つまり、どちらも以前に比べて販売構成比が下がっています。

メーカーが廃番理由を公表しているわけではありませんので、

「プラスチックボールが原因でFXと中が廃番になった」

と断定することはできません。

製造効率やラインアップ整理、今後の商品戦略など、メーカー側にはさまざまな理由があると思います。


ただ、

プラスチックボールへの移行→プレースタイル・用具選びの変化→より厚いスポンジ、より威力を出せるラバーの需要増加→FXや1.7mmの販売比率低下→商品ラインアップの整理

という流れは、一つの背景として十分考えられるのではないでしょうか。


■テナジーの廃番から「時代の変化」が見えてくる


テナジー05が発売されたのは2008年。

それから約18年。

卓球界では、

セルロイドボールからプラスチックボールへ。

ラバーもテナジーからディグニクスなど、より新しい世代へ。

さらに選手の技術も進化し、より高速に強スピンになっています。

そう考えると、今回の廃番は単純に

「売れない商品をなくした」

という話だけではなく、

卓球用具の選ばれ方がこの10年以上で大きく変わってきたことを表しているようにも感じます。


■元ラバー職人として感じること


個人的には今回の発表を見て、かなり「時代の流れ」を感じました。

昔は、

「テナジーは使いたいけど普通のテナジーでは硬いからFX」

「コントロール重視だから中」

という選び方も珍しくありませんでした。


しかし今は、

「特厚を使いたい」

というお客様が圧倒的に多くなっています。

実際に840のデータでも、その変化が数字にはっきり表れました。


用具は単純に新しい商品が発売されて入れ替わっているだけではありません。

ボールが変わり、

技術が変わり、

選手が求める性能が変わり、

それに合わせてラバーも変わっていく。


今回のテナジーFXや中1.7mmの廃番は、その歴史の一つなのかもしれません。


皆さんはどう思いますか?

セルロイドボール時代から卓球をされている方は、


「昔より硬いラバーを使うようになった」

「昔より厚いスポンジを選ぶようになった」


という変化はありますか?

ぜひ皆さんの用具の変化も教えてください。


卓球家840では、ラバーの種類だけではなく、硬度・重量・スポンジ厚まで含めて、お一人お一人に合った用具をご提案しています。


「今使っているラバーが合っているのか分からない」

「特厚と厚、どちらがいい?」

「自分でもテナジーやディグニクスを使える?」


そんなご相談もお気軽にどうぞ。



【参考】

バタフライ「廃番製品のご案内」https://www.butterfly.co.jp/news/detail/261102.html

バタフライ「テナジー05FX」https://www.butterfly.co.jp/products/detail/05900.html

ITTF「The transition from celluloid to plastic balls」https://www.ittf.com/2020/01/28/transition-celluloid-plastic-balls/


※販売データは卓球家840の2013~2026年の販売実績を集計したものです。全国市場全体の傾向を示すものではありません。


---


840はT.T彩たまを応援しています。




★最新ニュース


プレミアム商品券が使えます(八潮市・草加市)


全日本ホカバ(小学生)の埼玉県代表として、840から3名の選手が出場!


840ジュニアは東京高分子株式会社様からサポートを受け活動しております。

ご協力ありがとうございます。


★スケジュール★


八潮店


草加卓球場


★イベント★


5試合出来る!840杯

約100坪の広~い卓球場で定員24名と密を避けてシングルス戦を開催いたします。


日時 11/8(日) 12時開場17時終了予定

種目 男女混合シングルス(P4match)

場所 840草加卓球場(草加市清門1-256セーモンプラザ新館1階)

5試合保証です。

参加希望の方は以下よりお申し込みください。


草加サーキット

キッズ〜高校生までのランク別シングルス戦です。


日程:11/23(月祝)9時開場

場所:840草加卓球場(草加市清門1-256)※駐車場420台

種目:ランク別シングルス戦(男女混合)

料金:800円

お申し込みは以下よりお願いします。


草加卓球場


★840チャンネル最新動


★店舗紹介★ 

 

卓球家840HP


840オンラインショップ 



★コーチ紹介★


★教室紹介★


 八潮店

草加卓球場

八潮店での闇練の売上の10%を八潮てらこやcafeさんが運営しております「こども食堂」へ寄付させて頂いております。闇練に参加してこども食堂を応援してください!!

 

★ライン案内★


レッスン・台利用のご予約、在庫の確認、お問い合わせはラインが便利です。その他、ライン限定のお得情報を発信しております。是非ご登録ください!

八潮店     

 

草加卓球場



八潮にふるさと納税頂けると卓球ラバーが返礼品でもらえます。よろしくお願い致します↓



〜☆〜編集後記〜☆〜


明日はジュニアたちを連れて東京のクラブチームさんへ練習試合に行ってきます。

下は小学1年生、上は中学3年生です。

僕は連れて行くだけでへとへとですが、子供たちは元気に頑張ってくれるでしょう。


全国大会目指して頑張ります!!

 
 
 

コメント


bottom of page